走行車両内でデータを迅速に収集できます。その後、収集したデータのアップロードを簡単に行うことで、お客様は自分の希望するさまざまなデータ処理を実施できるようになります。
自動走行テスト車のデータ収集は難しい課題がある場合があります。たとえば、自動運転車、軍事用のドローン、装甲車両などからデータを収集する場合や、映画やテレビ番組の制作時に、ロケバス内で撮影現場の映像を収集する場合がそれに当たります。
調査によれば、ADASおよび自律走行車の開発では、1時間に最大20TBのデータが生成されることが示されています。そこでは、膨大な量のビデオデータおよびビデオライクなデータ(高解像度の画像)が生成されるだけでなく、LIDARセンサー・データやマシンにより伝搬されるデータも生成されます。しかし、これらの膨大な構造化データおよび非構造化データの収集、処理、分析を行うためには、共有ストレージ・システムが必要となります。
ここでクアンタムR-Seriesの出番となります。
クアンタムR-Seriesの製品は、移動車両内で高速なデータ収集を実現するために設計されたものです。また、軍用車両から、道路調査する車両に至るまで過酷な環境においても正常に動作するように設計されています。
さらに、同ストレージは簡単に取り外しが行えるため、「現場で」収集したデータをQuantum StorNextの共有ストレージ環境へと迅速にアップデートし、同データに関する作業を開始できます。
R-Seriesは、自律走行車の開発向けに特別に設計されたものですが、過酷な環境で多くのデータを収集するあらゆるアプリケーションにとって理想的なソリューションとなっています。
R3000の筐体の大まかな寸法は、幅9インチ(23cm)、高さ5インチ(13cm)、奥行き21インチ(53cm)です。R3000では、自動運転車、軍用車両、ロケバスのいずれにもぴったりと収まる小型のフォーム・ファクターを採用しています。
R3000のマガジンは、次の容量とストレージ・テクノロジーの組み合わせで提供されています。
60TBのHDDマガジン
23TBのSSDマガジン
46TBのSSDマガジン
R-Seriesのマガジンと筐体は、高い耐久性を持つハードウェア設計に基づいて過酷な車内条件にも耐えられるように構築されており、組み込み型のデータ保護ソフトウェアを搭載しています。
ソフトウェアとハードウェアの両方が、高可用性と高信頼性を実現するために特別に設計されています。
取り外し可能なマガジンを使うことで、ユーザーの作業が終わる頃に、数10TBもの生データをクアンタムの共有ストレージ・システムへと簡単にアップロードできます。
マガジンをドッキングステーションに挿入するだけで、データが自動的にクアンタムの共有ストレージ・システムへとコピーされるため、ユーザー(科学者、編集者、アナリストなど)はそのデータを使った作業がすぐに行えます。